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身体の不自由な子たちから学んだこと

昨年に引き続き地域の活動で「サマースクール」を開催中です。

木金と、中高校生の部 来週は小学生の部となります。

木金の中高校生の部
参加者12名のうち車椅子やバギー利用のお子さんが5名。

プログラム全体に「時間」がけっこうゆったりとってあります。
自閉系の子には「待つ」時間も多い内容。

でも、実際二日間やってみてそれだけの時間が必要なことがわかりました。

手先の自由がきかない子にとって、
作業ひとつも、とても時間のかかることです。
食事も、「あれ?まだ食べてたの?」と思うくらい時間がかかります。
トイレも「トイレ行ってきます」といってから戻るまで
かなりの時間がかかりました。

自閉系の子たちには「~だから、待っててね」
「○○くんが、戻ってくるまで待っててね」など
具体的に待ってもらうしかないです。

身体の自由が利かない子も、知的な発達は様々で
自分なりに「できない」部分を理解できている子だっています。
彼らは彼らで「自分の不自由さ」を受け止め
できることとできないこと、人に助けを求める部分を
折り合いつけて生きているんだと
いろいろ学びました。

今回のサマースクールは「余暇活動」なので
何ができた、できない。よりも
なんとなく一日いろんなことしつつ過ごせる場があるっていうことを
体験してほしかったのですが

社会、地域で暮らすというのは
いろんな条件のもと、自分の不自由さを受け止め
折り合いをつけつつ
その状況の中で、自分なりの対処を身につけていくことなのかなぁと
感じました。

もちろん、そこには
「本当はこういう不自由さを抱えているんだよね」
っていう周りの理解があってこそとも思いますが。

お互いに、不自由に感じつつあることをわかり合うっていうのが
大事かな。
そう感じてくれる人が、そこにいるのかいないのか
大事ですね。
by kokoroyasashikune | 2011-08-20 18:12 | 地域活動のこと
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